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理事長ブログ:No.104「低年金サバイバル(1)」
2022.02.07の「日経ビジネス」の特集記事は、「低年金サバイバル」〜あなたに
も迫る老後格差〜であった。働く方々の全てに関係するテーマであり興味深く読んだ。この
記事とその前に読んだ、「定年後の居場所」(楠木 新著:朝日新書)も加味して、私なり
に整理して何回かに分けて書いてみたい。
金融庁が、19年6月に老後の備えは、2000万円必要と試算し、その報告書は「年金だ
けだけでは暮らせない」と当時受け取られた。当時の麻生太郎金融担当相が、その報告書を
受け取らないということでも、話題になった。
高齢者の増加に伴って、毎年公的年金は少しづつ減少していく。高齢となっても夫婦が元気
ならまだしも、連れ合いが一人減ると、公的年金は減少し、二人なら何とかなる生活も一人
では難しくなる。
別の統計データでも、65歳以上の男性も女性も単身世代では、年収200万円未満の人が
60%前後おられる。即ち、金融庁の試算は正しく、現役時代に如何に蓄財するかが老後を
担保することになる。
これから現役時代に最低でも、2000万円の蓄財をする工夫が必要になると思う。そうで
ないと、老後に備えた貯蓄が無いと、金融資産の多寡で、生活格差が生まれてしまう。同時
に夫婦仲良く、偕老同穴で、二人で健康な晩年を送る工夫が必要となる(続く)。
2022/04/29
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