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理事長ブログ:No.53「新型コロナ禍に考える」

私自身が、後期高齢者として、先日やっとワクチン接種の予約が取れたことでもあり、日本 の病院の実態を調べてみたので、それを紹介してみたい。
日本は、総病院数やベットの数では、米国やドイツ、フランスと比較しても欧米以上の量を 備えている。大きな違いは、公立・公的病院比率でこれが、公立・公的が20%弱で、民間 の80%%強という私立中心の体制となっていることだという。
私立の中でもその約60%は、200床未満の中小病院で、経営的には厳しく、医師などの 医療従事者の余裕もないのが実態で、このような状況が、新型コロナ禍のようなパンデミッ クでは、グリップが掛かりにくく、対応の遅れに繋がるのだという。

即ち、我が日本はそもそもこのようなパンデミックの事態には貧弱な医療体制であったこと を、国民としても理解しておく必要があるだろう。ただこのような中でも、政府頼みだけで なく、これもマスコミで取り上げられ話題になったが、「神奈川モデル」や「広島モデル」 等、県単位で各種工夫や施策を考え、現状あるリソースの中で、何が出来るかを模索してい 県/市もある。
新型コロナウィルスの対応には、地方自前の、地域の実情に合わせた方法で立ち向かい、そ れを住民も理解し協力する、そして病院改革のきっかけにすることかも知れない。
  (「日経ビジネス」2021.04.26 特集:「危機管理なき日本の医療」他の読後感から)

2021/05/22

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